神戸・浮気調査特化チーム 調査員の三連休最終日 ~苦闘の現場記録~

神戸市や近隣都市(西宮・芦屋・明石など)を主戦場とする浮気調査特化チームにとって、三連休最終日(例:日曜日 → 月曜祝日 → 火曜休日など)は勝負どきでもあります。依頼者が動きやすい「休日」の終盤で、被調査者が普段とは異なる行動を取りやすいため、決定的な証拠を押さえたいというプレッシャーが強くなります。

以下は、現場調査員が実際に体感しうる“苦労・危機の瞬間”を具体的に描いたものです。


調査に先立つ準備段階 ~三連休最終日への布石~

前日・前夜の傾向チェック

これまでの調査で得た被調査者の行動パターン(休日の行動時間、移動手段、よく出入りするエリア、使い慣れたルートなど)を再確認する。

三連休最終日は、多くの施設や飲食店が混雑・閉店時間変更・交通規制などを予測しておく必要がある。

駐車場や張り込み場所は、最終日の混雑や取り締まり強化も想定して代替案も準備しておく。

チーム連携と情報共有

前夜のミーティングでメンバー(同行調査員、車両担当、指揮役など)と動線・交代地点・緊急退避ルートを確認。

交代要員・バックアップを確保しておく。疲労・迷子・予期せぬ被調査者の変則動線に備える。

機材チェック

カメラ・レンズ・バッテリー・予備SDカード・暗所撮影用機材などを再点検。

車両の燃料・保険・ガソリンスタンドの位置も確認。

交通規制・イベント開催情報(ロードレース・花火大会・祭りなど)をチェックし、迂回ルートを確保。


“最終日当日” — 朝〜正午の苦労

早朝~午前中:張り込み・尾行スタート

調査開始直後は被調査者の出発時間が読みづらい。いつ出るか、どのルートを取るかが肝。

住宅地やマンションの入口出入りをモニタリングする際、通行人や近隣住民の目が気になる。

混雑する道路や交通信号、朝のラッシュや交通事故、渋滞が尾行に予想外の影響を及ぼす。

正午ごろ:昼食時間帯の難関

被調査者が飲食店に入る可能性が高く、出入口の把握、複数方向からの入口・出口の見張りが必要。

建物が密集する中心地では、似たようなビルやチェーン店があり、どこに入ったか見失うリスク。

被調査者が別ルートに迂回したり、先に立ち寄ったりする変則的ルートを取ることがある。


午後~夕方:疲労、気づかれ、変則動線の襲来

追尾の疲労と集中力維持

長時間の尾行・追尾は肉体的・精神的負荷が大きい。足腰、目・首・腰に負担。

被調査者が複数乗り物を使い分けたり、公共交通機関に乗り換えたりするケースもあり、瞬時の判断力・切り替えが求められる。

行動が読めない時、調査員同士の交代をどうタイミングで行うかが難しい。

変則ルート・警戒心の高まり

連休最終日になると、被調査者は警戒を強めることが多い。「尾行されているかも」と感じてルートを変える/引き返す/違う交通手段に切り替える。

他の移動者に紛れて行動する、徒歩ルートを併用する、不審感を消す行動をとるなど、尾行が切れやすくなる。

交差点や複雑な道で見失いそうになる。「どの角を曲がったか」「階段を使ったか」「裏道を抜けたか」など細かい判断が求められる。

張り込み場所の制約

ラブホテルや宿泊施設・ホテル・旅館周辺での張り込みは場所確保が困難。駐車場が遠い、見通しが悪い、警備員・警察巡回の目がある場合も。

窓越しに撮影する場合は遮蔽物対策、反射・逆光対策が必要。

出入り口が複数ある建物では、被調査者が別の裏口・通用口を使う可能性もあり、全方向に目を配る必要がある。


夜~深夜:決定的証拠を狙う時間帯

決定的瞬間の捕捉

深夜帯は被調査者がホテル入り・出入りする可能性が高い。「出入りシーン」「部屋番号提示」「車両ナンバー」「同行者の顔・所持品」など証拠として使える映像を撮る局面。

出口がないタイプのホテル・建物での撮影は距離・角度の確保が鍵。

被調査者が複数で出入りしたり、分散撤退を図るケースもあるため、複数方向の張り込み体制が求められる。

安全・撤収タイミングの難しさ

夜間の深夜帯は、夜道の安全確保、交通規制・警察巡回、通行人との遭遇リスクが高まる。

決定的証拠を押さえたい気持ちと撤収判断のジレンマ。「もう少し待てば出てくるかも」と粘りすぎて夜明けを迎えてしまうことも。

撤収時には、機材・車両を速やかに安全に撤収し、証拠データのバックアップも必須。


三連休最終日 特有の追加困難

  1. 交通量と混雑リスク
     最終日夕方以降は帰省・旅行客など移動量が増えるため、道路渋滞・公共交通機関の混雑やダイヤ乱れも尾行を難しくする。
  2. 施設閉店・営業時間変更
     最終日の夜は飲食店・商業施設・公共施設の閉店が早まるケースがある。被調査者が予期せぬルート変更をする可能性。
  3. 警戒度の上昇
     被調査者・同行者ともに「休日最終日だから今夜は動きがあるかもしれない」という気持ちを持つことが多く、警戒心が高まりやすい。
  4. 調査時間の制限プレッシャー
     三連休最終日は「これ以上長時間引き延ばせない」心理が調査員に働き、焦りが出やすい。焦りがミスや見逃しを誘発。
  5. 交代体制・疲労対応の重要性
     三連休通して動いてきた調査員の疲労が蓄積している。最終日の夜まで持たせるために無理できず、交代タイミング・仮眠・補給体制が極めて重要になる。

実際のインタビュー・事例からの裏話

ALL&ソリューションズの現役調査員は、ホテルの出入りを長時間車内で張り込むことが多く、体力と忍耐力が問われる仕事と語っている。

探偵業の裏側を取材した記事では、「結果が“黒”なら依頼者が泣き喚く」「シロなら結果を疑われる」など、いずれに転んでも感情対応が難しいという苦悩も指摘されている。

探偵誌インタビューでは、調査員の得意/不得意(車両尾行が得意な者、バイク運転が得意な者など)によって調査現場で重宝される、という声もある。